強みと弱み

人はだれでも強みと弱みを併せ持つ。強みだけをもっているような人はいない。強みと弱みは背中合わせ。

そういう言葉は良く聞く。

確かにそうである気がするけれども、ちょっと違うようにも思う。

そもそも人は多様だから、それぞれ他の人とは違った出っ張りやとんがりがある。あるとんがりは強みと感じられ、あるとんがりは弱み・欠点と感じられる。

でも、実のところ、とんがりそれ自体はマイナスでもプラスでもないのだろう。

自分の弱み、欠けたところと感じられるとんがりであっても、それを意識することは、探求、学びの原動力を生む。それを通して、自分の弱みは克服され、強みと合わさり、強い力となる。

また、弱みを意識することは、他の人との協働を促す。自分に足りないところは、自分一人の範囲で考えるとただの弱点かもしれない。でも、他の人たちとつながって生きることを考え始めると、その足りないところ・弱点が他の人とのつなぎ目になり得る。

逆に弱点のない人は他の人とつながる引っかかりが少なくなってしまうのかもしれない。

だから、人の持つとんがりはどんなものであれその人を動かす力を生みうる。そういう意味で、ある瞬間には弱みにかんじられるとんがりも、時間の流れの中では強み、財産につながっている。

「弱み」に感じられるものが本当の弱点、欠点になってしまうのは、「弱さ」の意識、劣等感が人の心を食い尽くしてしまうとき。劣等感が、自分への攻撃や、他の人への羨望、不足感につながると、その人から行動力を奪い、尽きることのないの焦燥感をもたらす。

折角の「弱さ」の意識、自分を見つめる勇気を自分の仇にしてしまわずに、飛躍のバネとしたいよね。

あえて自分をわからない

みなさんは自分がどんな人間かわかりますか? 

僕は、敢えて自分をわからなくなろうとつとめています。

自分を「こんなところだろう」という殻に閉じ込めたくないからです。

よくやるよな〜、と思えるはっちゃけ、
自分でも、よくやるよな〜、と思いながらも、そんな自分に突きつけている挑戦です。

昨日までの自分に安住したいと思う自分を追い立てて、不安なところへ飛び出させる挑戦です。

もちろんはっちゃけるだけが挑戦じゃあありません。
自分を「こんなところ」「そんなもの」に安住させずに、不安な一歩を踏み出させるために一押しする。

その一押しの形は人それぞれ。

みなさんはどうやって自分に挑戦しますか?

応援してます!
みんなの挑戦の話、聞きたいなあ。

[読]「経営者を支え、起業家を育てる」

小出宗昭(富士市産業支援センター長):経営者を支え、起業家育てる:朝日新聞デジタル(フロントランナー) (2014.5.10)

【メモ】

・売上げを伸ばす方法は3つ:販路拡大、新分野進出、新商品・サービス開発

・起業をめざす人への有効なアドバイスは3つ:真のセールスポイントを生かす;ターゲットを絞る;必要な人や企業をつなげる

ひと生かし、能力生かし、地域おこし

・起業家に限らず、地域で働くあらゆる人の「挑戦」を応援して地域にたくさんのチャレンジャーが生まれれば、地域は元気になる。テーマは「チャレンジャー大量排出作戦」

・コーディネーターに必要な素質:高いビジネスセンス;コミュニケーション力;情熱(覚悟をもってとことん向き合う)

・相談に来る人は、人生を懸けてやってくる。だからこちらも命がけ

・(企業支援事業)の成功はコーディネーターにかかっています。「一生懸命やっています」なんて意味がない。求められているのは結果のみ。地域に支持されたかどうかの指標となる来場相談件数の公表は必須です。

・もちろんすべてがうまくいくわけではありません。成果が出るのは7割ほど。でも、失敗してもまた次がある。もう一度チャレンジすればいいのです。僕らの提案はコストをかけません。だから何度でもチャレンジできるのです。

・どんな企業にも必ず、オンリーワンがある。それを見いだして、応援するのが僕たちの仕事

人には必ず生かされるべきものがある

弱みを分析せずに、強みにかける

自分に勝負をかけようというとき、自分の現状分析は重要だが、自分の弱みを事細かに分析することはあまり有益でも意味があることでもない。弱みの克服は守りの発想。自分の弱みは克服しても武器にはならない。戦うときは武器をとことん磨いてそこに絞り込んで賭ける!

自分の弱みの分析にあまり力を注がない方がいい、その理由は:

1) 特に「自分の弱み」といった漠然とした形で自分にない物、足りない特質をあげつらってもきりがなく、自分の自信にとって毒になるばかり;
2) 弱点は時間や気力を投資して克服しても、自分にとって闘う武器・強みにはなりにくい

これは自分の弱点から目を背けると言うことでもないし、弱点を意識することが全く無駄であるということでもない。

弱点が自分にとって困るのは、自分の強み・ウリを発揮する上での足かせになる場合。それ以外の場合は、気にはなるだろうが、自分にとってクリティカルな問題ではない。

重要なのは、強みをさらにとがらせること。その強みをどのような方向性でとがらせていくか、そのストラテジーを練っていくこと。そのプロセスの一環として、強みのさらなる強化の支障となる弱みに対処することは非常に有効であろう。

弱みの克服は、意味があるとすれば、強みを育てる明確なストラテジーのなかで、そのプロセスをより効果的に進めるという目的に向かって行われるとき。弱みの克服はあくまで強みを育てるために、特定の制約条件をなくす目的で考えるべきこと。

まず第一は強みの強化。

 

リディラバに参加します

先日、以前からその理念や活動に強い関心を持っていたリディラバという団体の代表の安部敏樹さんとお話しして、この団体の活動に関わらせてもらうことになりました。
このリディラバは、潜在的なものも含めた幅広い社会問題の現場へのスタディツアーを企画運営する団体で、人々の関心を高め、その関心を現場に送り込むことを通して社会問題が放置されにくくする社会を作っていくことをめざしています。
関心という糸で人と人をつなぐ。それと同時に、個人の中に周りの世界への関心を刺激することで社会に対する当事者意識をもたらす。当事者意識を持った人は問題を「自分が変えたいこと」として感じるようになる。自分が行動することが社会問題を取り巻く環境を変化させることに気づくと、「世の中は自分が変えられる」という気持ちが起こる。その自信が行動を引き出す。そんな良い連鎖を作り出すことを通して自分から行動する個人を増やす。
その、人と人をつなぐ、自分から行動する個人を増やす、という側面が私がやりたいことと非常に親和性が高いのです。
これからの展開が楽しみです。