既成の職業からはみ出て、はずれて生きる

「絵描きは絵描き、学者は学者、靴屋は靴や、役人は役人、というように職業の狭い枠の中に入ってしまって、全人間的に生きようとしない、それが現代のむなしさなんだ」
「[そうなると人は] 結局は社会システムの部品になってしまう」
(岡本太郎『自分の中に毒を持て』p.213)

自分の生き方を考える時、職業によって考えようとしがち。でも、職業、特にちゃんとした名前がついている職業というのは、社会の中で既製品化された役割、生き方にすぎない。それに自分をはめ込むことに躍起になって、その役割にあまり順応してしまうのはもったいない気がする。

食べていけなくては困るけれども、自分の生き方は常に既成の「職業」や「地位」や「キャリア」の枠に納めたくないよね。「枠」からそこここではみ出て、縦横無尽に行き来して、紹介するときに「あの人って○○」などと一言で片付けられないわからなさをもった人生にできたら、上手く生きられた!と思える。きっと。