自分が何者かわからない時

自分はどんな人間なのか、どんなことが得意なのか、どんな強みをもっているのか
自分の中を掘っても掘ってもわからない
自分の内側から必死に見回してもわからない

無理もない
なぜなら、人の「力」「役割」「強み」が根本的に他の人との関係の中で形作られるからだ

他の人が自分に認める力や強み、他の人が自分に期待する役割
そんなところから自分の存在の意味が見えてくる

だから、自分が何者かわからない時は、とにかく人との関係の中で動いてみるといい

  • 人と一緒に何かに取り組む
  • 人のために行動してみる
どんなに自分を見つめ続けても見えてこなかったものがきっと見えてくるんじゃないかな

十分でない、のはいつでも同じ

もっと時間に余裕があれば本当にやりたいこと、やるべきことができるだろう。
もっとお金があれば未来に投資できるのだが。
もっとゆったりとした気分でいることができればしっかり考えるのに。
もっと気持ちに余裕があれば、人に優しくなれるけど。
もっと暇があれば、人のために時間を使うこともできるけど。
もっと… …

もっと…

しかし、「もっと余裕がある」ことなど一生ない。

余裕がないこと、十分に条件が整っていないことを理由にしていたら、一生できないし、一生やらないだろう。
今難しいことは、いつでも難しい。

カギは、難しいその「今」、やるべき事をやること、すべき投資をすること。それによってのみ未来は開かれる。

Inspired by: Seth Godin’s blog — Never Enough

成長を可能にするのは知識ではなく勇気

知識を得ることは成長のきっかけになりうる。

でも、知識を得ること自体は成長ではない。

人は、得た知識によって生き方が変わったとき、成長する。

どんなにはっきりと、どんなに深く「分かって」いても、時には苦しい思いをしながら生き方を変える、その勇気をもたなくては、知識は絵に描いた餅。

成長は、詰まるところ、自分自身を変化にさらす勇気にかかっているんだな。

 

同じ方向を向いて覚悟するグループを既存の組織内で作れるか

なにか本当に大きな変化、抜本的な改革をするには、自分の慣れ親しんだ安心ゾーンから出て考え、行動しなくてはならない。それは自分自身を今までに無い境遇や危険にさらすというリスクを負っている。それだけに、やり始める覚悟と、やり遂げる努力が必要。

しかも、それが一人ではできないことであれば、グループ全体が同じ方向を向いて、同じ修羅場を通る覚悟が必要。

でも、既存の組織の中で新たに同じ方向を向いて同じように硬い覚悟を決めるということは至難の業。組織はプロジェクトチームではなく、すでに人ありき。そこでそもそも思い切った改革や、新しいことなどできるのだろうか。

自分は信じない、人を信じる

「自分は信じない、人を信じる」
ジブリ・鈴木敏夫プロデューサーのことば

「自分を信じない」というのは自分にしっくりくること、自分に当然だと思えることに安住しないで疑ってみるという態度。

むしろ、信頼する人に「だまされてみる」。信頼する人のすすめ、無茶振りに乗ってみる。

自分の壁は自分では越えにくい。

「壁」というのは、能力自体と言うよりも、ものの捉え方、行動・思考パターン、内的な精神的リミッターなど、自分の行動と思考の習慣によって形成されているもの。だから、単純に「越える」といっても一筋縄ではいかない。自分の習慣は意識しにくいから、それを変えよう・越えようと言ってもどうやっていいかもわからない。

そこで突破口の一つとなるのは、状況や他の人からの無茶振りに応えるためになりふり構わず全力で戦うこと。

自分を信じずに人を信じるというのは、今自分がしっくり来ている状況、収まっている安住の場をあえて押しやろうとする、自分と戦い続ける姿勢。

人を信じて生きていこうとするときには、一緒に仕事をする人、一緒に生きていく人の選び方がことさらに大切。

本当にこちらを信じて本気の無茶振りをしてくれる人と一緒に生きていければ、自分の想像を超えて成長しながら生きていけるんじゃないかな。

人生の選択を確率で考えていくと

進学や就職などで人生のステージがさまざまに変わることが多いこの時期、人生の中での進む方向の選び方や決断の仕方について改めて考えてしまう。

可能性、確率を基準に人生の選択をしていくと、確率が支配する領域で生きることになる。

確率というのは、入れ替え可能な「同じような」人たちのグループ中での実現割合を計算するもの。

合格確率で大学を選ぶ。採用確率で就職先を選ぶ。

そうしようとすると多くの人が採るような選択肢の中でしか選べなくなる。

とんがった大学、とんがったキャリア、とんがった生き方は、どれも確率で言ったら手に入れる可能性が非常に低い。

だから、自分ならではの生き方がしたいと思ったら、確率で道を選ぶのはやめた方がいい。

 

変化のリズム

変化や方向転換も習慣。

定期的に変化させるリズムを作れば、タイマー仕掛けのようにカラダが疼いて変化をしたくなる。

できるだけ安定を保ち変化は必要に応じて、と思っていると、変化を起こすのが特別なことになり、心にハードルができる。変化自体を起こす前にハードルを越えるためのエネルギーが余分に必要になる。

フットワークを軽くして変化を起こしやすくするには、変化のリズムを作るのがいい。とにかく定期的に変える、変わることを前提に動くようにする。