表現の価値

「僕は仕事をするうえで、エンターテインメントや表現に関わる人の評価基準は、どれだけの人にどれだけの大きさで影響を与えることができたかだ、と思っているんですね。『仕事の価値は、他人の人生を変えた数で決まる』と。」
(カドカワ社長・川上量生)

確かに。自分よがりに出したいものを出したいように出す、というのではなく、相手にしっかり向き合って、相手に届くように表現の仕方を悩み工夫すべき、という点では本当にその通りだと思います。

ただ一方で、どのような影響を与えるかはこちらが一方的に決めるべきものでも、決められるものでもないと思っています。表現する方としては良かれと思って、自分なりに心を込めて届けるわけですが、相手にとってどのような肥やしになるのか、ならないのか、については相手の中で起こることで、表現者としては、相手の人生に触れることができたという奇跡に感謝するだけ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です