数値目標と生み出す過程

これはどの人も感じていることだろうけど、昨今の成果主義は、基本的なところで人を疲弊させる。

それは、成果主義—少なくとも今広がっている形のもの—はプロセスをないがしろにして不信と不安を増幅させるアプローチだから。

厳しい成果主義は短期的には人々から馬鹿力を引き出すこともあるかもしれない。でも、中長期的には、ものを生み出すプロセスの劣化と、目標の後退、挑戦意欲の喪失を招く。

成果主義を極端に形式化すれば、数値主義(何でも数値化)に至る。数値だけで成果を測って締め上げれば、人は数値だけを追いかけ、生み出されるものの質にこだわっていられなくなる。

出口だけがチェックされ、しかもチェックの基準が数字で測れることだけ。努力は報われず、失敗に対するペナルティーだけが大きくなる。

そうなれば、必然的に失敗を避けることだけに意識が注がれるようになる。

今の「現場」に多い光景。残念ながら。

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