先日とあるワークショップに参加したのですが、そこで出された課題が非常に面白くて、刺激的でした。
その課題というのは、「2時間半あげます。これまでやりたかったけれどもできなかったことを何か一つやってきてください」というもの。
ビックリしません?
しかも、これは、ワークショップが始まり一通り自己紹介(これがまた「ふつう」じゃなくて面白かったんだけど)が終わったところで出された、一発目の課題。
即興に弱い(というか極度に緊張する)僕はちょっとしたパニックに陥りました。別にたいそうなことをやれと言われているわけではないので、力まなくてもいいんですが、力んでしまう性分なんです。
他の参加者が次々と部屋を去ってそれぞれのミッションに向かっていく中で、とにかく気を落ち着けて考えました。
「そう言えば山手線一周ってしたことないなぁ。この機会やってみるか。さすがに2時間半もかからないだろうし…」
しょうもないことだけどとりあえず何か思いついたことにホッとして、窓から見える景色を眺めていたら、あった、あった、やりたいと思い続けていたのにやることができないでいること!
それから30分ほどで2つミッションを達成しました。
一つは、自分でビデオトークを撮ること。
中にはご存じの方もいると思いますが、今2人で「エデンの東口」というネット番組を作ってYouTubeで公開しています。でも、1人でもどんどんビデオトークを撮っていく度胸を付けたいと思っていたので、試しにでも撮ってみようとずっと思っていたのですが、なかなか機会がなかった。そこで、何でも良いからスマホで自撮りのビデオを作りYouTubeにアップしてしまうことで、これまでの「やりだせない」を壊してしまおう、と思いました。
もうひとつは、外で歌ってそれをビデオに撮ること。
これはこれ自体が目的ではないのですが、やはり自分がずっと始めたいと思ってきた挑戦への一歩です。僕には自分で歌を作って気持ちよく歌いたいという夢があるのですが、いかんせん恥ずかしがりなので、人前はおろか大きな声で歌を歌うことができないんです。でも、歌い始めなければ、いつになっても気持ちよく歌えるようにもならないし、自分の歌を作って披露する夢も叶わない。そこで、この機会に、この壁にも風穴を開けておこう!と思ったのです。
やり終えて思いましたが、この経験はとてつもなく大きかったです。自分が変わりました、ほんとに。
もともとできる人には何てことはないと思いますが、どんな形であれ、怖さを乗り越えてできた、というのは感動的でした。
こういう「これまでやりたかったけれどもできなかったことを何か一つやる」という機会を意識的に持てると、自分を新しい方向に展開させていくきっかけをつかむことができそう。そんな予感にワクワクしました。
こんな感覚は久しぶりです。よかった!